テレビやラジオ、コマーシャルなどで幅広く活躍する“ミキトニー”こと、糸数美樹さん。「kenko ISLAND 55号 ストレスを味方に」の取材では、ミキトニーさんにストレスとの付き合い方や物事の捉え方について、赤裸々に答えていただきました。
お話の中から、毎日を楽しく生きるポイントが見えてきましたよ!
小さなイライラも、笑いに変える
いつも元気いっぱいで天真爛漫なイメージのあるミキトニーさん。日常でよくある小さなストレスには、気持ちに余裕を持つことで対処しているそう。
「例えば、運転中に思わぬ渋滞に巻き込まれた時はついイライラしてしまうけど、独り言のように自分と会話しています。『方向指示器を出すの遅っ!(笑)』とツッコんでみたり、「きっとあの車はトイレを我慢しているんだなー」という感じでボソボソと口に出すと、なんだかクスっと笑えてきて、イライラが収まったり、心の余裕に繋がるんですよね。独り言、いいですよ(笑)」。
自分の身体が発しているサインを見逃さない
ストレスと一言でいっても程度や状況は人それぞれ。ある程度のストレスは重く捉えすぎないようにしている一方、心や体のサインは見逃さないようにしていると話すミキトニーさん。目安にしているのは、「ご飯をおいしいと感じられるか」、「ちゃんと眠れているか」の2点。
「これができていないと感じたときは、心がいっぱいいっぱいになっているサイン。抱えている気持ちを親しい人に打ち明けることや、紙に思うままの感情を書き出したりしています」。誰かに話したり書いてみることで、頭の中が整理でき、モヤモヤした気持ちが晴れたり、ストレスの原因となっていた事柄を手放すことができたといいます。
「辛いとき、主人がドライブへ連れ出してくれたのも、すごく気分転換になりましたね。ストレスの原因から少しの間でも一旦離れてみると、自分が本当に大切にするべきことが分かる気がします」。と、夫婦でうまく乗り越えてきたストレスもあったそうです。
ミキトニー流、夫婦仲良しの秘策とは?
夫婦間の家事や決め事など、ちょっとした不満や不安などは積み重なるとストレスに感じてしまうもの。それを解消するために、ミキトニーさんは夫婦で「月一ミーティング」を開いているそう。
「毎日のことで忙しいと、夫婦で落ち着いて話すことも少なくなってしまいがちだけど、お互いにおしゃべりが好きなので、私たちにとって話し合うことはすごく重要なんです。しかも、家でなくて、カフェなど別の場所へ出かけるのがミソなんですよ」。
家以外の場所で改めて話し合いの場を設けることで、落ち着いて意見をシェアしたり、素直に耳を傾けられるもの。家庭でのストレスを未然に防ぐことができそうです。
「近しい相手ほど、『言葉にしなくても伝わっているはず』と思いがちだけど、感じ方や考え方は人それぞれ。30年近く別々に生きてきた他人同士が結婚して一緒に住むんだから、もちろんうまくいかないこともあるけど、お互いの譲れる部分、譲れない部分を話して、少しずつ折り合いをつけています」
楽しいと思える時間を過ごすために
また、ミキトニーさんは、ちょっとしたストレスを感じたときや疲れた時などに、深呼吸をしているそう。ポイントは、「ふーーーーーー」と声に出しながら思いっきり息を吐きだすこと。そうすることでモヤモヤと考えてしまうのも自動的にストップでき、嫌な感情も声に乗せて吐き出せるので気分がスッキリするそうです。
「ストレスは日常的になにかしらあるものだけど、私は泣いているより笑っているほうがいい。ストレスとなる事柄ばかりにフォーカスしてしまって、自分の人生の大切な時間をストレスに占領されるのは嫌ですしね。だからこそ、遠慮せずに人に頼ることや、失敗を責めないこと、自分を認めてあげることを大切にしています」。
年度末や新学期は特に、環境の変化も起こりやすく、ストレスとなりやすい時期。
健やかな日々を送るためにも、参考にしてみてくださいね♪
タレント 糸数 美樹
RBC琉球放送「Aランチ」、「コザの裏側」レギュラー出演、FM沖縄「カヌチャリゾートプレゼンツTAKE A REST」MC。その他、テレビ番組やCM、イベントの司会などを務め、県民に幅広く知られる人気タレント。