“夏バテ”に負けない食事のコツ

栄養 2020/08/07 3304 views

夏真っ只中ですね。
体調は崩していませんか?
暑さで、やる気が起きない、食欲が湧かない・・・と食事もついつい冷たいものや、麺類などに偏ってしまう人も多いかもしれません。

「食事が偏ると、身体に必要なたんぱく質やビタミンなどの栄養素が不足し、疲れやすくなったり、元気が出なくなったりと、夏バテを助長してしまいます」と管理栄養士の奥間 若香菜さんが話すように、食事は身体をつくる基となる大事な要素。しっかり食べて、夏を上手に乗り越えたいですよね。

奥間さんには、『kenko ISLAND 56号』で、夏バテ対策に効果的な食事のメニュー例や、簡単レシピを教えていただきました。WEB版では、夏バテに負けない食べ方のヒントを教えてもらいましたよ!

夏野菜で上手に夏バテ対策!

太陽の強い日差しを浴びて青々と育った夏野菜はどれも生き生きとして色鮮やかなものばかり。旬の時期は栄養価がもっとも高く、その季節に必要な栄養素がたっぷりと含まれています。夏野菜は、水分、カリウムを多く含むのも特徴で、夏バテや熱中症の予防にもってこいなんです。

例えば、レンチンレシピで紹介した「チンジャオロース」に使われるピーマン。

ピーマンはビタミン類が豊富で、中でも免疫力を高めたり紫外線から肌を守るカロテンや、ビタミンCもたっぷり。ピーマンのビタミンCは熱に強いので、炒めて食べてもOKです。また、油で炒めることでカロテンの吸収率もUP。さらに、ビタミンB1が豊富な豚肉と組み合わせることで疲労回復効果も得られます。

「鶏とナスのピリ辛南蛮」で使用したナスは、カリウムが豊富。

カリウムには利尿作用があり、むくみの解消や身体にこもった熱をクールダウンしてくれる優れもの。夏に多く出回る、トマトやきゅうりもカリウムを多く含む野菜の1つです。

また、鶏むね肉には、疲労回復効果が期待できる「イミダゾールペプチド」が多いので、疲れた身体を癒してくれ、おいしくて身体にも嬉しい一品です。

ナスの紫色の皮に含まれるアントシアニンの「ナスニン」には強い抗酸化作用があり、がんや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑えるはたらきがあります。この成分は水に溶けやすいので、水にさらさずに調理するのがおすすめ。

そのほかにも、夏バテ予防に大切なたんぱく質やビタミン類がとれる、お手軽でおいしいレシピを紹介していますよ。

ちょっとの工夫で栄養アップ♪

「わざわざ作らずとも、手軽な食品をそろえて彩りを加えるだけで、栄養バランスのアップに繋がりますよ」と奥間さんが話すように、例えばコンビニのサラダ、惣菜コーナーの刺身、野菜チャンプルーなど、彩りを意識して選ぶと自然と栄養素のバランスも整ってきます。

「自炊する場合は、野菜の上にお肉をのせて料理酒を振ってレンチン、ポン酢をつけるだけでさっぱりとおいしく食べられます。麺類なら、サバ缶とトマト缶を使ってパスタにしたり、そうめんに、ほぐしたササミや、卵、オクラをプラスするのも簡単でおすすめです」

また、みょうがやワサビ、生姜やネギなどの薬味を上手に使うことで、食欲増進や疲労予防にも良いのだそうです。

楽をしながら、でもちょっぴり栄養バランスも意識して、この暑い夏を乗り切っていきましょう!

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