からだに嬉しい効果ばかり!食物繊維でいつでもスッキリ

栄養素の中でも、からだの調子を整えるという観点から注目を集めている「食物繊維」。便秘の改善や整腸作用、血糖値の急上昇をゆるやかにすることによる生活習慣病の予防など、からだにとって嬉しい効果がたくさんあります。食べ過ぎた時の対策や、便秘の改善など、摂取することで期待される効果について紹介します。

●食べすぎや、からだへの溜め込みを防ぐ!

食物繊維が多く含まれている食材は、例えば野菜や豆類、きのこや海藻、全粒穀物など、比較的よく噛む必要のあるものが多いのが特徴。普段の食事でこうした食材を使った料理を選ぶと、自然と噛む回数が多くなり、満腹感を得られやすくなることで食べ過ぎを防ぐことができます。

また、友人との食事や会社の飲み会などでいつもより食べる量が増えてしまった場合、その後の食事で食べる量を減らすなどして胃腸の負担を減らすとともに、食物繊維を多く含む食材を料理に取り入れると、過剰なコレステロール、ナトリウムの排出を促す働きがあるほか、水溶性食物繊維はコレステロールや糖の吸収をゆるやかにする性質があります。ただ、食べ過ぎてしまった時は消化をするためにいつもより胃腸に負担がかかっている状態。この時の食物繊維を摂り過ぎると、余計に胃腸に負担をかけてしまうので、摂り過ぎには注意が必要です。

●便秘に食物繊維が効くワケ

便秘の原因には、食生活の乱れ、水分不足、ストレス、運動不足や体質など、さまざまな理由があります。そんな苦しい便秘を改善するのに役立つ栄養素として真っ先に挙げられるのが食物繊維。ではなぜ便秘に食物繊維が役立つのでしょうか。

いわゆる不溶性食物繊維は食べ物が消化される過程で水分を吸収し、膨張します。それにより便の容積が増え、大腸が刺激されて排便がスムーズになるため、食物繊維は便秘を改善してくれると言われています。また、水溶性の食物繊維は水分を含むために便がやわらかくなり、出しやすくする上、水分を吸収する時に老廃物も吸着してくれるというメリットもあります。

ただ、便秘の改善は生活習慣の見直しやストレスへの対処も大切。食物繊維を摂るだけでは改善しないことも多く、水分不足の可能性もあります。水分不足のまま食物繊維を摂取するとかえって便がかたくなって便秘を悪化させてしまうこともあるので、1日1.5リットル程度の水をこまめに飲むようにしましょう。また、生活全体の見直しも必要です。

●生活習慣病のリスクを遠ざける

「生活習慣病」というのは、食習慣や運動、休養、喫煙、そして飲酒など、ふだんの生活習慣が原因で発症する病気のこと。この中には、がんや心疾患、脳卒中など、「三大疾患」と呼ばれる病気も含まれています。死に至る可能性もあるこれらの病気は、一概に生活習慣だけが原因で起こるとは言えませんが、その大きな要因になることも確かです。

バランスのいい食事と運動、休養を取る生活を送ることを基本に、食生活の中で食物繊維の豊富な食事をとることで、生活習慣病をはじめとする病気発症リスクが低減されるという研究結果も出ています。野菜など、食物繊維が豊富な食材をしっかり食べることで血糖値の急上昇が抑えられ、それが結果的には生活習慣病の予防に役立ちます。

とり過ぎることで生活習慣病の発症につながりやすい、血糖値の上昇を防いだり、余分なコレステロールやナトリウムの排出を助ける働きが期待できる食物繊維は、日々の食事に摂り入れない手はないほど、重要な栄養素。1日あたりの推奨量は、17〜21g。積極的に取り入れるよう、ぜひ意識してみてください。

=====================================
監修
北嶋佳奈さん
ボディメイク管理栄養士。レシピ本著書多数。雑誌でのレシピ開発やコラム執筆などで活躍。2024年1月に東京から沖縄へ移住。2025年1月に「一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ」(TJMOOK)発売。
〈Instagram〉https://www.instagram.com/kanakitajima/
=====================================

■こちらの記事もおすすめ!■

食物繊維がたくさんとれる食材&食品リスト

ふだんの食事で食物繊維はどれだけとれている?

肌にいい栄養素は、日々の食事から!

 朝起きて顔を洗った時、肌のコンディションが良くないのは誰にとっても気になるもの。健康的な肌に保つためには、日々の食事で肌に必要な栄養素をきちんと摂取することが大切です。そこで、管理栄養士でありインフルエンサーとしても活躍されている北嶋佳奈さんに、健康的な肌を保つために摂りたい栄養の話をうかがいました。

肌に必要な栄養素って?

「肌や髪の毛は主にタンパク質から構成されているので、肌を健康的に維持するにはタンパク質は摂りたい栄養素の一つです。また、ビタミンA・C・Eは『ビタミンエース』と呼ばれ、肌の老化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンなので、細胞を酸化しにくくしてくれます。ビタミンCはメラニンの生成を抑制したり、ビタミンEは血流を良くするのに役立ちます。ちなみに、ベータカロテンは体内に入るとビタミンAとして働くんですよ」。北嶋さんは、肌に必要な栄養素についてそう話します。

「そのほかにも、食べるものを選ぶときに『色素成分』に着目するのもおすすめです。鮮やかな色が特徴のサーモンやエビなどには、抗酸化作用が強いアスタキサンチンという色素の成分が含まれ、パプリカに含まれているベータカロテンにも同様の作用があります。そして、肌を良い状態でキープするには、腸内環境も関係するため、普段の食事にキムチのような発酵食品や、食物繊維が豊富なさつまいもなどを取り入れるよう意識するのも良いですよ」とアドバイスをいただきました。

選びたい食材と食事作りのコツ

kenko ISLAND70号(webにリンク貼る)では、「肌に効くラクうまレシピ」として6品のメニューを考案してくれた北嶋さん。その中で、“積極的に使いたい”として挙げているのは以下の食材。

サーモンアボカドパプリカエビ
キムチブロッコリーかぼちゃ豆乳
りんごさつまいも

誌面で紹介しているレシピ以外にも、普段の食事作りに取り入れたり、外食やコンビニでのメニュー選びの時に意識すると、健康的な肌を保つことにつながります。

北嶋さんは普段からYouTubeやインスタグラムでレシピや作り方を紹介していますが、普段の料理作りについて、また、自炊が続くコツについて聞いてみました。

「普段は、今日は何が食べたいかな?と考えて、その日の気分で作るものを決めていますね。以前は基本に忠実に、レシピ通りに作る、とやっていたこともありますが、子どもが生まれたり仕事が忙しくなったりしたこともあって、今は手間をかけずに作れるものが多いかもしれないです。ただ、省きたくない工程というのもあって。例えば、冷凍エビを使う場合は、臭みが残らないように冷水に浸して半解凍して、水気をよく拭き取るという作業は必ずするとか。それだけで仕上がりにぐっと差が出るものはやろうって思います。

料理をすることは私も面倒だと思うことはありますし、週末は外食することもあります。なので無理しなくていいと思いますが、自炊を続けるモチベーションとして、モノに頼るのもいいかな、と思います。例えば、すこしだけいい包丁を買ってみるとか。料理をするストレスを減らせるものが良いと思います。スッと切れただけで気持ちいい!っていう楽しさを味わえたら、料理をすることが苦にならなくなるかなと思います」

摂取したい栄養を自分の好きなメニューで食べることができるのが自炊のいいところ。北嶋さんのアドバイスをもとに、試してみませんか?

(kenko ISLAND70号 レシピ撮影にて)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
北嶋佳奈さん
管理栄養士。レシピの著書多数。SNSでは筋トレとレシピ、日々の暮らしを発信中。
🟡Youtubeはこちら
🟡Instagramはこちら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■こちらの記事もおすすめ!■

食べるものでも紫外線対策、できるんです
目のケアや健康維持に大切な栄養とは?

公式マスコット「わお」って?