運動も大事!kenko ISLAND3分プログラムのススメ

毎日を健康に過ごすために食事と同じくらい大切なのが運動!最新号61号では、ビギナーにもおすすめのkenko ISLANDオリジナル3分プログラムを紹介しました。YouTubeで公開している動画を見ながら一緒に運動できるようになっています。

4つの動きで全身を動かす!

Step1/プルダウン
肩甲骨を大きく動かすことで、肩こりの解消や消化機能のアップ、自律神経を整えることが期待できます。
①手のひらを向かい合わせ、まっすぐに上に伸ばす
②手のひらを返しながら、肩甲骨を引き下げるように両腕をおろす

Step2/グッドモーニング
腰痛予防や消化機能を助けるポーズ。猫背で姿勢を正したい、という人にもおすすめです。
①両手を頭の後ろで組み、背中をまっすぐ伸ばす
②背中をまっすぐ維持したまま、股関節から前方に倒れ、太もも裏の筋肉を使うイメージで起き上がる

Step3/スタンディングニートゥーエルボー
全身の筋肉を動かすことができるポーズ。伸ばしている方の腕が下がらないように気をつけましょう。
①両手を頭上に挙げる
②身体を丸めながら、おへその前で膝と肘を合わせる
③左右交互に行う

Step4/スクワットプルダウン
Step1のプルダウンを取り入れたスクワットポーズ。キツイ場合はスクワットのみでもOK。
①両手を頭上に挙げる
②股関節、膝関節を曲げ、スクワットの姿勢を取ると同時に、両腕はプルダウンを行う
③起き上がる時は股関節から動かすことを意識し、同時に両腕も頭上に伸ばす

身体をととのえる要素がバランス良く入ったメニュー

今回プログラムを考えてくれたのは、うるま市健康福祉センターうるみんを拠点に活動しているトレーナーの高橋烈央さんと金城壮馬さん。

「日頃運動不足の人が弱りやすい筋肉を中心に鍛えることができるメニューにしました。例えば、プルダウンのように両腕を挙げる運動は日常では意外と行わないもの。ここの筋肉が衰えると、肩こりや腰痛、血流の動きが悪くなることにつながります。また、姿勢を正すことで、食べたものの消化を助け、食後に脂肪蓄積を予防する効果も期待できます」と教えてくれました。

動画では立って行っていますが、座ったままでも◎。デスクワークの合間に行うのもおすすめです。 「1セットだけ行うよりも、セット数を増やせば増やすほど、脂肪燃焼を助ける有酸素運動の効果も得られます。ぜひ繰り返し行ってみてください!」と高橋さん。運動初心者という方は、2〜3セットを目指してチャレンジしてみましょう。

うるま市健康福祉センターうるみん
住所/沖縄県うるま市安慶名1-8-1
営業時間/月曜〜土曜10:00〜21:00(日曜は19:00まで)
☎098-973-4007
https://www.urumin.jp/

実践!コンビニでPPFCB(パーフェクトPFCバランス)

最近は加工品やお弁当などに栄養成分表示がしっかりとされているので、PFC(たんぱく質、脂質、炭水化物)バランスを意識した食生活がしやすくなっています。kenko ISLAND61号ではコンビニ商品で1日の理想的なPFCバランスのメニューを紹介しましたが、ウェブ記事では具体的な方法を紹介します。コンビニ商品のラベルに書かれた栄養素をチェックして、今日から早速、PFCバランスの取れた食生活に挑戦してみましょう。監修はkenko ISLANDの誌面でも協力いただいた、管理栄養士の田島隆次さんです。

まずは自分に必要な「P・F・C」の量を知る

PFCバランスを意識した食生活を始めるのにまず必要なのは、自分に必要な1日のPFCの量を知ること。年齢、性別、身体活動レベルを入れるだけで必要量がわかるウェブサイトを利用してみましょう。ここでは、「身体に必要な基本の栄養素「P・F・C」を知る」記事でも紹介した「ke!+san」サイトを利用してみます。

30~49歳男性、身体活動レベルがふつうの方の場合、必要なPFCの量は以下となりました。

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たんぱく質(P) 65g/1日
脂質(F) 60〜90g/1日
炭水化物(C) 337.5〜438.75g/1日
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※「日本人の食事摂取基準」では性別・年齢階級・身体活動レベル別に、推定エネルギー必要量が”参考表”として示されています

PFCそれぞれの量は1日当たりの総量なので、1食あたりの量を知るために3で割ると以下になります。(小数点2位以下は四捨五入)

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たんぱく質(P) 21.67g/1食
脂質(F) 20〜30g/1食
炭水化物(C) 112.5〜146.23g/1食
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コンビニで商品を選ぶときは、この数字が基準となります。

実際にコンビニで商品をチョイス!

では、コンビニで実際に商品を選んでみましょう。例えば朝ごはんにスモークサーモンとクリームチーズのバゲットサンドを選んだ場合。チェックするのはラベルの以下の箇所です。

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たんぱく質 12.6g
脂質 13.8g
炭水化物 32.9g
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この時に注意したいのは、栄養素の量が「100gあたり」なのか「1包装あたり」なのかという点。この商品は「1包装あたり」と書かれているので、このバゲットサンドを一つ食べると表示の栄養素がすべて摂取できるということになります。「100gあたり」と書かれている場合は、総量を確認して、食べた分の栄養素を計算しましょう。

ちなみに、この商品を朝食にした場合、1食あたりに必要な栄養素は、たんぱく質はあと9g、脂質は6〜16g、炭水化物は80〜113gほど足りていません。この場合はヨーグルトなどを追加してもいいですし、昼食や夕食で不足分を調整してもOKです。1食ごとにパーフェクトにしなくても問題ありません。

ポイントは、不足しがちなたんぱく質と、オーバーしがちな糖質と脂質の量

管理栄養士の田島さんによると、コンビニのお弁当1つで済ませようとすると、糖質や脂質が過多になりやすいとのこと。脂質を抑えるには、揚げ物はなるべく控える。パンや麵の場合、種類やメニューによっては脂質が高くなりやすいため注意。また、コンビニでは丼ものやパスタなど単品で済ませるのではなく、主食・主菜・副菜を揃えるような定食スタイルを意識するとバランスがとりやすいです。

不足しがちなたんぱく質は、以下の食品に多く含まれています。これらが使われているメニューを意識的に選んだり、副菜やデザートなどに追加するなどで工夫するといいでしょう。

<たんぱく質が豊富な食品例>
・鮭、サーモン(20~24.5g/可食部100gあたり)
・鶏肉(胸肉、もも肉、ささみ)(25.1〜38.8g/可食部100gあたり)
・納豆(16.5g/可食部100gあたり)
・卵(12.2〜14.8g/可食部100gあたり)
・豆腐(4.3〜9.1g/可食部100gあたり)
・ヨーグルト(2.9〜4.3g/可食部100gあたり)
※たんぱく質量は食品成分データベース(https://fooddb.mext.go.jp/)より

監修していただいた田島さんより、コンビニ商品を上手に使いながらPFCバランスを整える方法についてコメントをいただきました。

「買ってすぐに食べられるコンビニ商品はとても便利です。今回、コンビニ商品を見て僕自身も驚きましたが、お弁当などだけでなく、カット野菜やフルーツ、シーフードミックスの冷凍食品など、自炊用の食材もかなり充実しています。なかなか調理しにくい魚料理が、レンジで温めるだけで出来たり、スーパーで買うと余らせてしまいがちな野菜が、サラダとしてちょうど1食分で用意できたり、お気に入りのメニューに“ちょい足し”して栄養素を補うなど、ちょっとした自炊を楽しむのもいいと思います。朝昼夜でPFCの足りない部分をどう補うかを楽しみながら、日々の食事を考えてみてもらえたらと思います。」

具体的な実践方法のまとめ

以上、PFCバランスを意識した食生活を送る具体的な方法をご紹介しました。改めてここに大まかな流れを紹介します。

①自分に必要な1食あたりの「P・F・C」の量を計算する
*手動の計算または自動計算サイトを利用

②①で計算したPFCの量をもとに、コンビニで商品を選ぶ
*メモを取ると、その後の食事でPFCをどれだけ摂取すれば良いか分かるのでオススメ。
必要な栄養素がどんな食品に含まれているかのチェックは食品成分データベース(https://fooddb.mext.go.jp/)で。

③1日の終わりに結果をチェック
*不足気味、オーバーしがちな栄養素を確認し、翌日の食事に役立てましょう。

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