知って得する、ニオイにまつわる豆知識クイズ

気になるけれど、なかなか人には相談しづらいのが「ニオイ」のこと。
この記事では、kenkoISLAND73号「気になる♡ニオイ」と連動して、ニオイに関する意外な事実を◯×クイズ形式で楽しく紹介します。
クイズに答えていくことで、ニオイの正しい知識やケアについて理解できるはず。
ぜひ答えてみてくださいね。

クイズ1
人は皮膚ガス(ニオイ)でコミュニケーションをとっている!? 

→正解は◯。
そもそも体臭は、人の皮膚から常に出ている極微量の皮膚ガスに由来します。人の体から出ている皮膚ガスは、なんと約800種類。その組み合わせや濃度の違いが、多様なニオイにつながっています。
皮膚ガスは、食べたものや生活習慣が反映される以外にも、緊張やストレス、幸福感などの心理状態も関係していることが分かっています。皮膚ガス研究の第一人者である関根嘉香先生によると、「嬉しい、楽しい、苦しい、など相手の感情をなんとなく感じ取ることができるように、コミュニケーションにおいても、顔の表情などのほかに、皮膚ガスも一定の役割を果たしていると考えられます」

クイズ2
タバコやお酒を飲んだ後、歯磨きをすればニオイは消える!?

→正解は×。
歯磨きは、口腔内のニオイの元を取り除く効果が、入浴には髪や身体に付着したニオイを除去する効果がありますが、それだけではニオイは消えません。
その理由は、食べたり飲んだり、タバコを吸ったりなどして身体に取り入れた成分は体内で血液に乗り、皮膚を通して身体の外に出ていくから。そのため、体内で分解が終えるまでそのニオイは残り続けると考えましょう。

クイズ3
森林浴をすると、木の香り成分が皮膚ガスに現れる? 

→正解は◯。
関根先生によると、リモネンやピネンといった木の香り成分が皮膚ガスとして発生することが分かっています。森林の中で呼吸をすることで吸い込んだ空気の中に含まれる森林の香り成分が肺を経由して血液に循環し、皮膚ガスとして発生していると考えられます。
同じように、アロマなどの香りを嗅ぐことでも皮膚ガスに香り成分が検出されるそう。

クイズ4
汗をかいたらすぐにスプレーを使えばニオイ対策は完璧?

→正解は×。
汗をかいたらできるだけ早くウェットシートや濡らしたタオルなどで拭き取るのがポイント。制汗スプレーを使うならその後がおすすめです。
汗が臭ってしまう原因の一つは、汗を放置してしまうこと。放置された汗は皮膚の常在菌によって分解され、ニオイの原因となる成分が発生します。そのため、会議などの大事な場面では、汗を一時的に出にくくする制汗剤などを予防的に使うのも一つの手です。そのほか、日頃から汗をかく習慣を持つことで汗のニオイ化対策にも効果的です。

クイズ5
将来、皮膚ガスで病気の発見ができるようになるってホント?

→正解は◯。
生活習慣や心理状態を反映する皮膚ガスでは、さまざまな病気の発見につながる可能性が期待されています。一つは、がんの発見。がんの発生に伴い人の皮膚ガスの組成が変化することから、皮膚ガスを生体情報として収集し、がんの評価や早期発見につなげる研究が進められています。
また、皮膚ガスで人のストレス状態を検知するための研究もされており、皮膚ガスの情報が心身のケアに活用できるようになることが期待されています。


ニオイは、ただの不快なものではなく、体や心の状態を映すサインでもあります。
もっと詳しく知りたい方は、kenkoISLAND73号「気になる♡ニオイ」特集もぜひチェックしてみてください。

監修
関根 嘉香先生
東海大学理学部化学科教授。皮膚ガスの情報を疾病予防や早期発見などにつなげる研究を行う。著書に『皮膚ガスのはなし』(朝倉書店)などがある。
https://www.sc.u-tokai.ac.jp/sekineLB/

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太りにくいヒントは体内時計!

ヒトのカラダには「体内時計」があることを知っていますか?この体内時計は日々の生活リズムを作るだけではなく、肥満や生活習慣病に関わっていることが近年の研究で明らかになってきました。体内時計を意識した太りにくい生活スタイルについて、食事の内容や食べる時間を研究する「時間栄養学」の第一人者、柴田重信先生に監修いただきました。

体内時計とは?

朝に目が覚め、夜に眠くなるなどの人間の行動パターンをコントロールしているのは、ズバリ「体内時計」です。体内時計には、主時計と副時計があり、主時計は脳内に、副時計は内臓や骨をはじめとするカラダの様々な組織にあります。

体内時計は1日約24.5時間の周期で動いており、これを人々の生活周期である1日24時間に合わせるために、0.5時間分を時計を早めて日々リセットする必要があります。

それぞれの体内時計をリセットする際に押さえておきたいポイントは2つ。

主時計:「朝の光

副時計:「朝食

主時計は目を通して入ってくる「朝の光」を受けて朝だと認識し、時計をリセットします。一方、副時計は「朝食」をとることで時計をリセットさせます。

体内時計はどうやって調整する?

前述の通り、体内時計のリセットには「朝の光」と「朝食」がポイントとなりますが、カラダの中でどのような調整が行われているのでしょうか。

主時計のリセットに必要な朝の光は、睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌を抑制し、カラダを活動できる状態にしてくれます。また、日中に明るい光を浴びて過ごすことで、夜間のメラトニンの分泌が増加したという研究報告もあります。

一方、副時計は朝食をとることでリセットされますが、これは食事をすることで血糖値が上昇し、それを下げるためのホルモンである「インスリン」の働きが役立っています。インスリンはカラダを動かすためのブドウ糖の吸収を促すことで、内臓などを活動できる状態にしてくれるので、朝食時にインスリンを分泌しやすい炭水化物のご飯やパンなどを食べると、体内組織の活動が活発になり、同時に副時計のリセットに大いに役立つのです。

また、副時計をリセットするときに大切なのは主時計との兼ね合いです。

例えば朝日を浴びたけれど、朝食を食べないでいると主時計だけがリセットされ、主時計と副時計の間に時差が発生します。この状態では、副時計がリセットされていないので体内組織の動きに遅れが出てしまいます。朝食を食べずに出社すると頭がぼーっとしているのは、正に主時計と副時計に時差が生まれている状態です。朝食をとっていてもバランスや質が悪いと、同じような状態になることもあります。

こうした時差ボケをなくすには、朝食を必ずとることが大切なのはもちろん、朝食をとる時間にも配慮を。朝食は朝起きてすぐに食べることが理想的です。起床後すぐには食べられないという人も、1時間以内にとるようにしましょう。

そして、夕食をとる時間も注意が必要です。

夕食が就寝直前などになると、夕食で得たエネルギーを消費する前に寝てしまい、余分なエネルギーが体内に蓄積されてしまいます。また夕食をとって上昇した血糖値が下がる前に寝てしまうと、高血糖の状態が続くことになり糖尿病などの生活習慣病につながることも。さらに、夕食が遅くなると朝になってもお腹が空かず、朝食の時間がずれがちになります。翌日、朝食をしっかりとるために、夕食は就寝の2〜3時間前までにとることが望ましいのですが、残業やシフト制のお仕事などで実現させるのはなかなか難しいという人が多いでしょう。

そんなときは夕食を2回に分けて食べる「分食」がおすすめです。

やり方はとても簡単。まず16〜17時にカロリーの高いおにぎりなど主食系のものを食べます。これが1回目の夕食。そして帰宅後など遅い時間に、2回目の夕食として血糖値を上昇させにくいおかずや副菜系のものだけを食べます。こうすることで、就寝までにエネルギーを消化し、血糖値の上昇も抑えることができます。 まずは朝の光を浴び、朝食をしっかりとることから太りにくいカラダづくりは始まります。体内時計を意識して、日頃の生活を見直してみませんか?

監修
柴田 重信 先生

広島大学 医系科学研究科 特命教授/早稲田大学 名誉教授/愛国学園短大 特任教授/日本時間栄養学会 顧問

薬・食・栄養・運動のタイミングと肥満との関係などを幅広く研究。最近は時間栄養の社会実装に力を入れている。

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