ストレスを溜め込まない身体にしよう!隙間時間でできる簡単セルフケア

頭痛、肩こり、疲労感など、さまざまな不調の原因とされるストレス。知らず知らずのうちに溜まっている方も多いのでは?自宅や勤務先などで一人でできるストレス解消法や、そもそもどうやったらストレスに気がつくことができるのかなど、ストレスにまつわるアレコレを、ストレスマネジメント・沖縄の安次富範子先生に伺いました。

そもそも身体と心の関係って?

ストレスマネジメント・沖縄の安次富先生は、これまで背中の状態を観察してストレスの原因を読み取り心身ともに改善する「背中カウンセリング」を通して、述べ1万人を癒やしてきました。安次富先生は、心と身体は切っても切り離せない関係だと語ります。

「身体を良い状態で保っていると楽しいことも考えられますが、凝り固まっていると、それは難しいですよね。学生の方も社会人の方も、忙しいことを理由に自分の心や身体について後回しするのではなく、少しでも違和感を感じた時からセルフケアを取り入れてみてください。何よりも大切なことは、自分自身の心と身体を守ることですよ」

では、ちょっとした身体の違和感について気づくためにはどうしたらいいのでしょう。安次富先生はそのための例えを教えてくれました。

「両手を胸の前で組んでみてください。どちらの親指が上になっているでしょうか。逆の指が上になるように組むと、少し居心地が悪く感じませんか?それが違和感の正体です。同じようなことを感じないか、自分自身の心と身体に問いかけてみてください。そうすると少しの変化に気づくことができると思います」

両手首の硬さでも、ストレスの原因がわかるそう。手首を揺らした時に、右手首が揺らしにくい人は睡眠不足やイライラ感を抱えている場合が多く、左手首だと早食いやしっかり咀嚼ができていないことが原因で、内蔵に負担がかかっているといいます。

簡単な動作を通して違和感に気がつくことで、いま抱えているストレスや心身の不調の原因を発見することができます。

揺らして整える「振動法」のススメ

安次富先生が提唱するセルフケアの一つに「振動法」があります。振動法とは、肩幅程度に足を広げて直立し、貧乏ゆすりのように身体全体を揺らすこと。この時、つま先は正面に向けたままで両腕の力を抜き、「あ〜」と声を出し続けることもポイントです。

「例えば、茶筒をトントンと揺らすと、中に入っている茶葉の表面は水平になりますよね。猫や犬も緊張やストレスを和らげるために身体を震わせるといわれています。それと同じように、人間も身体を振動させることが大切なんです。そうすることでお腹を中心に身体がゆるみ、体内の流れがよくなります。また、声を出すことは息を吐くことにもつながるため自然に酸素を取り込むことができ、頭もすっきりしますよ」

いつでもどこでもできる、簡単セルフケア

ほかにも、会社や外出先で気軽にできるセルフケアも教えてもらいました。

1つ目は、両手の指先で、中央から外に向かって胸骨の隙間をなぞり、胸元をほぐすこと。

「呼吸が浅い人は、デコルテが固まりがち。脳に酸素が回らず、頭がぼーっとしたり、眠くなってしまうこともあります。優しく撫でることでほぐすことができ、頭がすっきりしてリフレッシュできますよ」

もう一つは、片手でもう片方の肘を支え、支えられた方の手の肘を前後に曲げ伸ばす動作です。

「ポイントは力を抜き、だらーんとした状態で重力に任せて手を落とすようにすることです。肘だけでなく手首や肩の関節も緩み、深く呼吸ができるようになります。肘を支えた状態でメトロノームの針のように腕を左右に揺らすこともおすすめです」

プラスな言葉で、ストレスを軽減!

ストレスを溜めないためには、セルフケアだけでなく、自分自身を認めてあげることも大切だと、安次富先生は話します。

「私は普段、背中カウンセリングといって背中の状態を観察し、触れることで、相談者の心と身体のケアを行っています。心と身体はつながっているので、悩み事があると背中もガチガチに硬くなってしまうんです。たまには、自分の身体に『いつも頑張っているね。ありがとう』などと声をかけながら優しく撫で、労ってあげてくださいね」

ストレスを抱えていることに早めに気づき、溜めこまないためには、自分自身の身体に起こっている小さな違和感を察知することが大切。少しでも違和感を見つけたときには、今回紹介したセルフケアを取り入れてみてください。

安次富先生が運営するストレスマネジメント・沖縄では、背中カウンセリングのほかにも、教育現場や企業などで講演活動も行っています。気になる方は問い合わせてみてください。

〈公式Instagram〉https://www.instagram.com/noriko_ashitomi/

〈公式ブログ〉https://shiawasekoubou.ti-da.net/

〈公式HP〉https://management-ok.com/

こちらの記事もおすすめ!

体幹の弱さが引き起こす不調とは?

「体幹」とは、頭と手足を除いた胴体全体のことで、筋肉だけでなく骨や関節なども含まれています。体幹は身体の動きや姿勢の土台となる重要な部分で、スポーツをする人だけでなく、全ての人にとって大事な役割を担っています。
この記事では、kenko ISLANDの72号「体幹ガチトレ」で紹介した内容をさらに深堀りし、体幹が弱くなることで起こりやすい腰痛や、スマホ使用による不調について、体幹を構成している筋肉や関節の視点から解説します。

実は若い世代にも増えている、腰痛

腰痛は「年齢によるもの」と思われがちですが、近年は若い世代でも悩む人が増えています。その原因の一つとして指摘されているのが、体幹部分の筋肉の弱さ。
運動不足によって体幹の筋肉が衰えると、正しく身体を支えられなくなり、姿勢が崩れやすくなります。その結果、腰などに負担がかかり、痛みにつながってしまうのです。
さらに、長時間のPC作業やスマホ操作による前かがみ姿勢や猫背も、腰痛リスクを高める大きな要因となります。

ロクト整形外科Azでトレーナーを務める比知屋裕樹先生は、腰痛が起こりやすい理由を次のように説明します。
「胴体は、背骨を中心に、胸のあたりはろっ骨で囲まれ、腰の下は骨盤で守られています。ただ、お腹まわりを支えている骨は背骨(腰椎)だけ。構造的に弱いため、負担が集中しやすいのです」
つまり腰は、骨だけで支えるには負担が大きく、
本来は筋肉が連動して、胴体を“筒”のように支える必要があるのです。

胴体を支える体幹の主な筋肉
理想的な姿勢では、次の筋肉が協力して働いています。
これらがうまく働かなくなると、腰椎まわりだけで身体を支える状態になり、腰痛を引き起こしやすくなります。※下図参照

・腹部の筋肉(腹直筋・腹斜筋・腹横筋)
・背面側の筋肉(脊柱起立筋、広背筋、僧帽筋)
・お腹の深部にあるインナーマッスル(腹横筋・横隔膜・多裂筋・骨盤底筋)

長時間のスマホ姿勢が体幹を弱らせる理由

PCやスマホを長時間使用する際、人は無意識に頭が前に出て、肩が内側に丸まり、ろっ骨が内側に閉じた姿勢になりがち。この姿勢が続くと、次のような問題が起こります。

① 筋肉のバランスが崩れる
腹筋群は縮こまり、背面側の筋肉は伸びきった状態に。どちらも本来の力を発揮できず、姿勢を保ちにくくなります。
② 呼吸が浅くなり、腹圧が保てない
ろっ骨が閉じた状態では横隔膜がうまく働かず、腹圧(お腹の内側の圧力)が低下。腹圧が保てないと、体幹が不安定になります。
③ 背骨まわりだけで姿勢を支えてしまう
腹横筋や多裂筋などの深層筋が使えないことで、腰椎周辺に負担が集中し、腰痛へとつながります。

体幹の筋肉の弱さは膝・股関節・肩にも影響する

体幹は上半身と下半身の力をスムーズにつなぐ中継点。
体幹が不安定だと、歩行時に膝が内側にねじれたり、股関節に余計な負担がかかったりします。さらに、肩がすくみやすくなり、首こりや肩こりが悪化するといった連鎖的な不調も起こりやすくなります。

腰痛や肩こりなどの不調を防ぐために大切なこととは?

体幹の筋肉を正しく使い、“固める”と“動かす”の両方の要素を取り入れた体幹トレーニングを習慣付けると、身体に負担のない姿勢をキープすることができます。比知屋先生に教わった大切なポイントは以下の2つです。
どちらか一方だけでは不十分で、両方を意識することが体幹強化の近道です。
● 体幹を固め、安定させる
深い呼吸をして深層筋を刺激するドローインの呼吸法や、お腹や背中まわりの筋肉を刺激するトレーニングで体幹を安定させる
● 関節の可動性を取り戻す
背骨の曲げ伸ばし、胸椎の回旋、肩甲骨の動きなどで、固まった関節を動かす

筋肉は20歳前後をピークに、使わなければ徐々に低下していきます。体幹も例外ではありません。しかし、体幹は意識して使えば、年齢に関係なく応えてくれる部分でもあります。
まずは呼吸を意識する「ドローイン」など、やさしい体幹トレーニングから始めてみましょう。kenko ISLAND「体幹ガチトレ」では、日常に取り入れやすい体幹トレーニングも紹介しているのでぜひご覧ください。

監修
比知屋 裕樹 先生

ロクト整形外科Az所属。トレーナーとして、スポーツでのケガをはじめとした整形外科疾患のリハビリ・治療サポートを行う。自身も身体を鍛えるスポーツマン。


こちらの記事もおすすめ!

公式マスコット「わお」って?